インテルデベロッパ・フォーラム2005 へ行ってきました
〜レポート第3話〜


インテルブースでは機器展示とデモ

 

さて、御本尊?インテルブースです。いきなり言い訳ですが、展示会というのは、その展示を見にくる人のためにあるものなので、写真に取りづらいものも多いです(汗)。

XScale について、私が解説するのもナンですが、簡単に言うと、インテルさんのビルディングブロックアーキテクチャをCPUにも演繹したような感じで、同じXScale といっても製品ラインによって、細かな仕様、性能はぜんぜん違うのが特徴です(ウソではないですが、そういうくくりかたはどうかと・・・(事務局))

で、このブースでは、PXAシリーズの展示を主として行っていたわけなのですが、そのCPU の特徴は、IA-32のMMXと互換性のある WirelessMMXのサポート、それからこれもIA-32と名称を合わせた、WirelessSpeedStep(動作周波数と動作電圧の可変)、カメラサポートのためのQuickCapture Interfaceが特徴のようです。しかし、組み込み用なのにSpeedStep相当のものはいままでなかったのでしょうか。

 

(これはBulvelde(PXA270系)の特徴ですね。それから、SpeedStepは周波数だけでなく電圧も可変であるということで、以前のPXAでは周波数のみ落して省電力化を図っていたのが、電圧も落せるようになったのでより一層の省電力化が可能になる、ということです(事務局))

     
 

さて、インテルブースでは、PXA27x が使われている製品を多数展示しておりました。こうやってみるとなかなか多種多用なデバイスがあることがわかります。奥のほうに見えるノートPCはVoIPのデモで電話交換機の役割をするソフトが入っているそうで、これ自体はペンティアムです。

このVoIPのデモはもうすこし後でまとめようと思いますが、インテル、ソフィアシステムズ、NECインフロンティア、村田製作所、ソフトフロントとなかなか多彩な会社の協力によって作られたもののようです。インテルブースでの説明はNECインフロンティアさんが行ってました。

PDAの他に、ポータブルなビデオプレーヤみたいなのも多かったですが、モトローラの携帯が意外に多かったのが印象的です。日本ではモトローラ・・・いま、モトローラの携帯があるのはVodafoneだけか。うーん。ナンバーポータが実施されないときびしいですねー(^_^;

ただ、ここにある携帯電話はEU 向けの商品のようです。

       

まずはモトローラA780 と E608、両方ともまぁ、ちょっと大きめって程度の携帯です。ドコモの505iシリーズよりは小さいかなって感じです。A780のほうには、比較のためマウスを恣意的に近くに置かせていただきました。

両方ともCPU は PXA271 のようですね。いわゆるスマートフォンと呼ばれる、PDAと携帯の中間的な製品のようです。

A780のほうではプロモーションビデオが流れていて、音声もクリアに聞こえました。ただ、実際の利用シーンではヘッドホンを使うことになるんでしょうね。skype などでもよく使う両耳プラスマイクのヘッドセットなんかで見てるとちょっと面白いかもしれません・・・ただ、音声とかバックライトとか、CPUと関係ないとこで電力使いまくりだと、電池の持ちはどうなんでしょうね?

E608のほうでは3D ゲームが動いていましたが・・・みごとに写真失敗しました(_o_)。あと特徴的なのが、マイクロタックのような感じの折りたたみ携帯なんですが、フリップ側には窓(型の穴)が開いてるだけで、あとは電話として利用するスピーカしかないです。たぶん、普段はこの液晶の中心だけに情報を表示するんでしょう。背面にLCDを塔載するより合理的といえば合理的ですね。

   

携帯電話の最後はi-mate JAM、そして変わり種?のArnis さんの、なんていうんだろ、サラウンドシステム?を紹介しましょう

まず、i-mate JAMですが、WindowsCE モバイルというもので動いているそうで、なんと、ものにもよるのですがソフトをインストールできるそうです。アンチマイクロソフトの人に聞かせるとあっというまに悪口が一ダースくらい返ってきそうですが(^_^;

ここでは、Windows Media Player (か、どうかは実はわからなかったです) で、WMV を再生してます。 実はどこかのニュースサイトで見たような気がして、ちょっと検索してみたら、この端末、なんと、Skype が動くらしいです。携帯電話でSkype・・・ある意味究極なSkype です。BlueTooth(内蔵してます) でLAN につないだりできないだろうか、とか考えちゃいます。

 

 

そして、Arnis のサラウンドシステムですが、これは、2ch でサラウンドシステムを実現する・・・こればっかりは文字で書いててもわかんないですね。サイトがあるそうですので、聞いてみてください。http://www.arns.com/

PDAの横にあるパナっぽい銀色の携帯に見えるものは実はモックで、アンテナのちょっと上の部分、開いて上側になるほうの上から2/3ところに小さなスリットがあるんですが (見えますか?) これがスピーカになってます。

こればっかりは実際に聞いてみないと驚かないんですが、顔の前でこれを持って、PDAのほうから再生すると、うーん、音像が動く。ふしぎだ〜。ヘッドホンなら理解できなくもないですが、数cmも離れていない携帯電話サイズの左右からの音で、ちゃんとサラウンドっぽく聞こえるんですよね〜

 

   

で、なぜ、これがインテルブースに?と思ったのですが、以前はDSPでやっていたそうですが、XScale にポーティングしたそうです。全然処理的には楽になった、とのことでした。テレパソとかセットトップボックス、前述の応用形態でいえば、HDDレコーダなんかいいかもしれないなぁ、と思いました。

最後に、Mt.Wilsonです。ポータブルメディアプレーヤ向けの開発用リファレンスボードです。SandGateII みたいな大きさだと、用途によってはそのまま組み込んでしまいたくなるのかもしれませんが (サポート対象外になると思います(事務局)) 、これはそういう気が起きません。本当に、開発用のプラットフォームなんですね。見た目にもキレイな画像がVGAで動くのはよくわかりました。これをもとに小さくしていくのは各社でやってください、ってことでしょうね。

ちなみに、XScale-freak.comにも載っていた、XGAのデモ、複数のブースでやってました。これも見ないとわかんないですが、17インチのXGAにスピーカを組みあわせるとなかなかの迫力でした。今日見た、Gigabit のLAN Disk, Arnis のサラウンドと一体になって、小さなセットトップボックス/HDDレコーダになるとうれしいかもしれません。

 

 

仕上げはVoIPデモ!!

 

さて、今回、事務局J氏にレポートを頼まれたわけですが、絶対面白いから見とけ!といわれたものが、このVoIPのデモです。どこが面白いんだ?と聞いても、そういうのは見なければわからない、との説明で、なんだかなぁ、と思いつつ来たのですが、今回、確かに見に来なければおもしろさがわからない展示物は多かったので、多少は期待して来てみました。

まずは、匡体です。なんというか、高級感のある作りではないですが(すみません)、予想より遥かに小さい、コンパクト!って感じです。キーも、これだけあれば、iアプリが載っても大丈夫という感じにはあります(マナーとメモがないですが)

で、大きさ比較のためにJRのSuicaと並べてみました。大きさはSuica二枚分より小さく、厚みはドコモの505シリーズ(閉じた状態)より薄いです!いやー、いきなりびっくりです

 

   

今回のデモでは、電話交換機の役割をするSIPサーバが必要だそうで、ノートPCにそのサーバを載せてきたそうです。そのLAN に Wireless LANのアクセスポイントを接続し、そこに、このSandGateII-Pから無線LANで接続(しかも、802.11 g/b 両対応)して、電話します。いわば内線電話のような形になっていて、401〜404までの電話番号が付いてました。

右にあるのは、オプションの拡張キットで、VGAとキーボードが利用できるようになる・・・ん?カメラが付いてる。なんと1.3Mpixel のカメラ内蔵、カメラ付き携帯だったんですねぇ。

   

他にも、SD/CF/USBなどてんこもりです。メモリ64MB フラッシュ128MBとのことで、Linux なんかも余裕でしょう。

では実際に話してみましょう。でも自分が話したのでは写真が取れないので、ソフィアシステムズの方に話してもらいました。

写真の右の方が持っているのは普通の携帯ではなく、SandGateII-Pです。バッテリも内蔵しているので、このようにごく自然に使っています。見た目も違和感ないでしょう?

私にも話させていただきたい、とお願いして、快諾していただきました
私「あー、もしもし」
ソ「はいはい(はいはい)

すぐそばにいると、ディレイが気になります・・・20m ほど離れてみました
私「あー、もしもし」
ソ「どうですか」
私「普通に話せますねぇ」
ソ「そうですね」

なんかコントみたいですが(笑)、いやぁ、確かに来てみてよかったです。実際に開発をするわけでもない私なんかはこういう機会でもないと見れません・・・話せません。

     

機会があればまた来てみたい

 

さて、最初に書きはじめたときにはこんな長文になるとは思ってもみなかったのですが、それは、IDFがそれだけ収穫のあった展示会参加だったということでしょう。

今回の展示ではマルチコアなども重点的にやられていたようですが、対オラクルの問題のほうが興味あったりして、というか、なんとかチップ単位ということで落ちついてくれないかなぁ、とか考えちゃいました。

技術的にはすごく面白いもの、というかホワイトボックスに強引に入れたこんなもん展示してていいのか?とは思うようなものもあり、個人的には面白かったのですが、写真とってもつまらない (白いミドルタワーケースですから) というのと、見ているうちに組み込み/携帯用機器のディープな世界?にひきずり込まれたというか、参加前とは裏腹に予想より「これ、面白い」と思って見ている自分に気づきました。

WiMAXを見てすぐ帰る予定が、4時間もネバってしまいました。最後に折角なのでスタンプラリーをやって、「いいのあたれ!」と思いましたが、参加賞のインテルお風呂に入ってる?でした。

週末に温泉にいく予定があったので早速使ってみました。オープンソース系の友人が主でしたが、なかなかウケもよかったです

(そんな報告は不要です(事務局))

また、来年も参加したいですね。今年、こういうのが出たとすれば、その応用製品の試作品が並ぶというのが期待できそうですし。やっぱり、VoIP携帯に完全にやられちゃった感じです

 

<事務局より>

IDFレポート、如何でしたでしょうか?

ご意見・ご要望、ご質問等ございましたら、webmaster@xscale-freak.comまで、メールでお知らせ下さい。

もしかしたら、レポーターからグッズ進呈がある・・・かも知れません。

 

 
 
 

〜完〜