インテルデベロッパ・フォーラム2006 へ行ってきました 〜レポート第1話〜

今年のインテルデベロッパフォーラムは、芝の増上寺や東京タワーも近い、東京プリンスホテルパークタワーにて開催されました。

 

XScale-freak.com では、今年も特派員?を派遣しましたので、レポートを御覧ください。といっても、このサイトのことですから、Core なんかの話よりも組み込み寄りのレポートとなっております。あまり一般サイトには取り上げられてないものをより多く提供できる・・・といいなぁ、と思っております。

では、特派員J氏のレポートをどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさん、こんにちは。今日は、インテル・デベロッパ・フォーラム2006 Japan の会場に来ております。東京プリンスホテルは、本館と、パークタワーの2つがあり、ちょっと離れております。私は間違えて、本館のほうにいってしまい、日射しの強い中、汗をかきかき移動してしまいました。

せっかく、案内のメールをプリントアウトしたのに見ないで迷うようでは宝の持ち腐れですね。さて、そんなことはさておき、今年のIDF では、やはり、マルチコアや、Core アーキテクチャ関連の話がホットでしょう。

個人的にはその情報も収集するとして、このレポートではXScale 情報を重点的にレポートしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

などと言いつつ、いきなりUMPC です(汗)。UMPC とは Ultra Mobile PC の略で、Microsoft の Origami Project などという形でとりあげられているものも一種のUMPC だそうです。ただ、完全に同一ではないとのこと。

持っている手の大きさからも極端な小ささは想像できるでしょう。小さくて軽い、そして電池の持ちは?と聞いたら、「うーん、これはコンセプトモデルだから(笑)」とのこと。つまり大して持たないということですね。無理矢理聞いたら、オフレコですが2時間くらい、という声がどこからか聞こえた気がします。

液晶部分をずらして、90度回転させると、キーボードを使える状態になります。それ以外にも、右の写真で上のほうになんかゲームパッドのようなものが見えると思いますが、キーボードを出さずにそちら側だけが少し露出するようにも液晶がずらせて、ゲーム機っぽく使える、とのこと。でもこれを電車の中で持ってると・・・ちょっと大きい感じがしなくもないです

 

 

 

 

 

コンセプトモデルではなく、実際に動くものはないんですか?と尋ねたところ、「コンセプトモデルも普通にWindows XP が動いてるんですが・・・」と念を押されたあと、ASUSTek のUMPC をさわらせてもらえました。

見た目はなにかの専用端末のようですが、普通にWindows XP が動くPCで、これはいわゆるローンチャ(Launcher)だそうです。

ただ、こちらの実売モデルにはキーボード機能がありません。USBはあるので、お好きなUSB キーボードをどうぞ、だそうですが、どう考えても本体よりキーボードのほうがでかい・・・。もちろん、ソフトウェアキーボード機能はあります。

いろいろと文句も書きましたがモバイラ〜のハシクレとしては、こういう技術の発展には実利を感じます。なので苦言も出てくる、ということで各方面の方々には御理解のほどお願いいたします。

個人的な理想は、XGA以上、450g(1 lbs.)未満、5時間以上、20万円以下というところでしょうか。でも、メモリとストレージが厳しいかな・・・現状のPCがSXGA+、1500g、公称8時間(1年半経過後なので5時間程度)、値切って21万円、768MB/100GB(左の値段のときには40GBだったかな・・・)ですので、無茶なようですが、それくらいじゃないと魅力は薄れちゃいますね。このレポートもメインマシンと化しているそのPCで書いていますが、さすがにメインメモリ768MBは厳しいです・・・

 

 

 

 

UMPCもいいですが、去年後半から今年にかけてのモバイルコンピューティング環境では、W-Zero3が超エポックメイキングだったと思っています。 事務局より:あっさりしておりますが、しっかりレポートさせていただいております。事務局潜入隊ではPDAとしての使いやすさを感じました。レポートはこちらです

と、いうわけで、まずはインテルのEmbedded のメインブースを探せば、きっとW-Zero3 もあるだろうというシンプルな概念のもと、そちらに向かいました。

簡単に発見できましたが、実はそこに到達するまでにも、また、ブースの中でさえも複数のW-Zero3がありました。これについてはおいおい紹介いたします。

なお、もう一つあちこちでイヤというほど見掛けたものもありますが、それはのちのち出てきますので乞御期待?です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっと、いきなりMonahans です。さすがにインテルさんでも、ここまで細かいところでは「**」を付けて、「** 開発コード名」とかはやらないようですね

しかし、評価ボードの右側を見ますと、このボードは携帯を意識しているのではないか、という推測ができます。既にワンセグ携帯などはありますが、その方向性を意識しているのではないかと感じました。

なお、画像ですが、充分にスムーズに動いてました。スムーズすぎてブレました(言い訳)

いままでのIDFなんかでも、でかいボードが展示されてても、次回のときには手の平級になっていることが多かったので、今回も期待できますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

などと思っていると地デジの登場です。メインのボードはソフィアシステムズさんのSandGateIIですね。左で見えてるように、付加情報も取得できています。

こうやって見るとCFインターフェースをうまく利用しているのかな?とも思いますが、実装についての説明はできないということでした。インテルブースに限ったことではなく、他のところでも、たまたま担当者がいないと説明できない、ということはしばしばありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、17日のリチャード・マリノウスキー氏によるモビリティの基調講演は暗くて写真が取れてないので、その他の製品を見ながら、講演の内容をお伝えします

まずは、4x4マトリックスのカウンターをみせて、世界でも有数のヒット数があるトップ16サイトへのめまぐるしいアクセスを見せながら、このサイト群だけで、常時5500万ユニークユーザがおり、過去18ヶ月で、データ転送量が3倍に伸び、それは動画、音楽のトラフィックによるものだ、という説明がありました。

日本ではまだあまり馴染みの無いMashup(マッシュアップ)という概念の説明をしたあと、その例としてGoogle Earth と FAA(連邦航空局)のデータを組み合わせのデモを行いました。 Mashup の例としては、日本でも桜前線のマッピング

なんかがありますね。

 

そして、携帯やインターネットなどの普及のグラフを見せながら、パーソナルインターネットという概念を紹介し、現時点では、パーソナルインターネットは、グワァっとグラフが上がっていく変曲点の段階にあるとの認識を示しました

 

 

 

 

 

しかし、それにはいくつかの障害がある、と伸べ、それには

を挙げました。

 

インテルでは、そこのBreakThrough を実現するために、SmartPhone / UMPC / NotePC の3つの分野と、WiFi + WiMax の分野で技術的なブレークスルーを実現するとのことでした。

まずは、PXA270 で動作している W-Zero3 を誉めながら、SmartPhone のデモをしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Slingmedia の逆?セットトップボックスというべき、Slingbox というものがあるのですが http://www.slingmedia.com/ 、WindowsMobile版のビューワというものもあるので、それをW-Zero3に載せて動作させていました。

これは別の時にインテルブースで撮った画像ですが、御覧の通り、CNNが生で見えています(あたり前ですが音もでます)。ちょっとカクカクしてましたが、よほど動きの速いものでなければ普通に見ることができると感じました。

なお、当日は、あちこちで勝手無線LAN APが上がっており、電波的にはいまいちよろしくない状況でしたが、それでも20 fps、200kbps はいけておりました。

全然関係ないですが、外国に長期出張する日本在住テレビ好きな人が欲しがりそうですね(笑)

で、現在の技術でもここまでできるが、次世代のXScale はもっと凄いんだ!という紹介を始めました。

ここでMonahans の登場です。サンフランシスコのIDF2006で公式に発表されたCPUです。

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的には今のインテルの戦略は「ワット当りの性能を上げる」とのことで、Monahanas でもそれは変わらないとことです。
新しい機能としては

などがあるそうですが、詳細には触れませんでした(^_^;

 

 

 

 

PXA270に比べ、低い消費電力でも、MP3のデコード速度は向上しているとのことです。具体的にはビデオのデコードにおける電力消費は80%減!(聞きまちがいでなければ)だそうです。

これは、速度が上がって電力消費が抑えられているので、同じfps なら電力消費が格段に抑えられるということなのでしょう。

その後、UMPC、NotePC などについても触れておりましたが、このあたりは既存メディアでえ既報ですので、さくっと飛ばします。ただ、2008年には一回の充電で8時間稼働を目指すというところがありましたが、某国産ノートは既に達成しているような(^_^;。

Viiv にも関わってくる Wireless については、来年以降には 802.11n、いわゆるMIMOが普通になるであろう、ということと、WiMAXに関しては、802.16e 対応カードが今年の後半、3GHz帯まで含め、さらに、Wifi も一枚にまとめたトリプルバンド対応カード(文脈的にはPCMCIAカード)が2〜3年以内に出るであろう、ということを述べておりました。

 

 

 

従来サイズのNotePCのコンセプトモデルは、ミニシアターっぽいのが外れるものと、この不思議な形状のノートが出品されていました。

閉じた状態では、中央にふくらみのある普通?のNotePCですが、開くとこのふくらみのところが支柱となって、モニタを上に伸ばすことができる、というものです。

通常、インテルの飛行機での出張は社長から平社員まで某フレンドリーなエアラインのエコノミーだそうで、実際、こういうPCでないと前の人がリクライニングしてくると仕事にならない、という、なんともリアルな体験から生まれたモデルだそうです。

ちなみに、これで充分な強度が確保できて8時間稼働してくれるのであれば、正直、欲しいですね。モニタとキーボードの位置関係を改善できれば、ノートPCはもっと使いやすくなると思います。

 

 

 

 

最後にソフトウェア製品にも触れておきましょう。これは、インテルMac 上でレイトレかなにかのソフトウェアをコンパイルして実行するデモです。

同じソースコードのものをコンパイルしても、オープンソースのGCCと、CPUを一番知っているインテルの作ったコンパイラでは、見てわかるほどの差が出る、ということだそうです。

当たり前と言ってしまえばそれまでですが、現実に差はある、ということと、これはMacOS に限ったことではなく、VisualStudio でもコンパイラをインテル製に切りかえれば早くなるし、MontaVista上でも効果ははっきりある、とのことです。

しかしながら、オープンソースのGCCが、これくらいの差でついていっているという事実のほうがすごい気もしなくはないです。それにはインテルとしても、GCCの作者にしっかりと情報を公開しているから、という理由もあります。

 

 

 

第2話へ続く・・・