さて、インテルブースから外に出て、他の各社さんものぞいて
みましょう。
まずは、ガイロジックさんのところへ行ってみました。ガイロジックさんでは、IA32/64に対応したエミュレータ、ECM-50や、XScale関連では JTAGエミュレータのLC500を展示しておりました。
(実際には、Opteronなどや、その他のARMにも対応しているそうですが、さすがにIDF では、大々的には書きづらいらしいです(笑))
リファレンスボード群を見ていると、あまり見かけない、IXP465というCPUがありました。IXP425はコンシュマ製品の組み込み用によく使われてますが、あまり IXP465というのは見たことありません。
ちょうどいらっしゃったガイロジックの方に聞いてみると、別に悪いプロセッサではないのだけれど、セグメント的に価格優先でIXP425になっているのではないか、とのことでした。確かに、速度上でのメリットやECCメモリ対応があるとはいっても、市場価格1万円のルータにECCメモリなど載せられそうな気はしません。
OpenRG は、リファレンスデザインまで込みの各CPUに対応した開発環境で、ホームゲートウェイや、ホーム/SOHO ルータ、無線APの開発で実績のあるものだそうです。また、各リファレンスボードへの対応もされているので立ち上げが容易とのことでした。
さて、上で触れなかった「ボードの診断およびテスト」はなんですか?と尋ねたところ、Koizo Custome build framework というもので、ボードの診断を行うための、ライブラリやツール、そしてソースコードやドキュメンテーションのためのパッケージだそうです。
POST(Power On Self Test)なども含まれており、make 一発でビルドできるそうです。
実際には、提供されたツール群を拡張していく形で開発を行っていくタイプの製品のようです。が、ちょっと個人的には難しかったですね
あと、デモがあるようでしたが、たまたま別の用途にシステムを使っていた関係上、見ることができず残念でした。また今度お見せいただければ幸いです。ESEC か WJ かな・・・
ガイロジックさんの隣は長野日本無線さんです。
長野日本無線さんでは、Windows Embedded プラットフォームと題して、XScale ベース(PXA27x)での、WindowsCE でのハードウェア、ソフトウェアの開発や、Windows XPを用いた組み込み機器の開発について展示していました。また、インテルとの協力関係などについても説明がありました。
上の写真にある、XP881 システム機能評価ボードはシステム開発環境で、実際には左の真ん中にある小さいボードを、機器に組みこんで動作させるそうです。
これを用いることで、ハードウェア資産の蓄積がない企業でもお手軽に開発ができるとのことです。
また、XScale だけではなく、こちらの写真にもあるように、x86アーキテクチャでの組み込みのための基盤技術も持っているとのことです。ちょっと意地悪して、「PXAとIA32とどちらが得意ですか?」と聞いてみたのですが(^_^;、ハードウェア開発においてはどちらにも共通するところは多いので、どちらも得意ですよ、というお返事でした。でも、展示してあるボードを見るかぎりでは、PXAのほうが多かったような気もします。
もっとも、自動販売機のような大きな装置でも、「組み込み機器」といえばそうなので、会場に展示する関係上、あまり大きな基板などはもってきていなかった可能性もあります。

さて、これは、今回別のブースでも展示されているスマートフォンの試作品です。
PXA270をCPUとして、416MHz で動作するそうです。長野日本無線さんのブースでは起動のデモを見せていただきました。なお、基板の両面も撮らせていただきましたが、実際にはキーボードの基板も別にあるような気がします(どうでもいいことですが)
これはどちらかというとコンセプトモデル的な位置付けの製品で、これを活用した新しいサービスやビジネスを生みだすことを目的としているそうです。
これもどうでもいいことのような気がしますが、全体的に、mini-USB で給電する機器が多いように感じました。個人的には、なんにせよ統一されてしまえば便利だとは思いますし、その点では標準的な規格であるUSBは作る上でも使う上でも都合がよいのではないか、と感じました。
で、写真を撮っていたら、折角だから、PXA270をちゃんと使っているのを確認していってね、と言われましたのでアップ。
PXAのチップ表面の刻印はあまり濃くなくて、目視だと読めるんですが、写真だとキツいです。一部エンハンスを掛けておきました。いにしえのZ80(LH0080A)あたりだともっとコントラストが強かった記憶がありますが、気のせいかな・・・などと思いつつ横を見ると・・・
おっと、もうこんなものを展示してもよろしいのでしょうか。ちょっと目を離したスキに、仕様書のみ回収されておりましたので、万が一のケースを考えて、一部モザイクを入れておきました(といっても、バレバレな気はしますが)
だれがみても、BGA(と、いまでも言うのでしょうか?)の端子っぽいところにMonahans が載るのでしょう。
ボードの大きさは、現行のXP-881 と同じくらいでした。
おっと、イキナリ体感系ゲーム機です。
これはタイトーのゲーム機で、Celeron 上で動作しているWindows をベースとしてシステムとのことです。
確かに、昔のような独自規格でやるより、汎用性があり、ソフトウェアも作りやすいんでしょうね。でも、タマにブルースクリーンでフリーズしたりして(^_^;
まぁ、ゲーセンなら連続稼働18時間もできれば充分なので、そんなことはメッタにないとは思いますが・・・
右の写真は、とある企業のブースにSandGate-IIPがあったので寄ってみたのですが、なにをデモしたいのかさっぱりわからず、担当者もいなかったので、スゴスゴと帰ってきた次第です。
でも、せっかくブース出すなら、もう少し説明ができないともったいなくないですか?と思いつつ・・・
さて、ネットツーコムさんです。XScale-freak でもニュースに載せてましたが、HSDPAと802.11b/g,GSMの3規格対応の端末を発表しましたね。もちろん、現物も展示されていました。触ることもできましたが、質感などは普通の端末という感じでした。
無線LANの届かないところでは、携帯として動作させるのですが、周波数帯として、1.7GHz帯と2.1GHz帯に対応するのもウリだそうです。 基本的には、携帯電話メーカーや携帯電話事業者,MVNO事業者さんに売る端末とのことです。
OSは Windows Mobile, CE の両方とも動くそうで、省電力を優先するなら CEにすれば、待受100時間も可能とのこと。それは実用的ですねぇ。 それは、独自開発したVoIPやパワーマネージメントのソフトウェア、専用の無線LANデバイスドライバにより可能となったそうです。 100時間持つということであれば、法人を対象と考えた場合、社内外の無線LAN(ホットスポット)での内線、050番号での待受・通話が現実的な話となってきますね(VPNをどうするかとかはとりあえず置いといて(笑))。
CPUはもちろんXScale です。PXA-270 を採用しているそうです。また、公衆網とIP電話網の両方を同時に待受できるそうです。なるほど、一々切り替えなきゃいけないのでは、使ってもらえないでしょうし。
その上、基本的に、ソフトウェア的にはWindows CE なので、拡張や改造が容易という点を強調して販売していきたいそうです。
しかし、よく見ると、ハードウェアを作ったのはテックフェイス社という中国の会社です。 また、右の写真は長野日本無線さんのところにあった端末の基板です。ということは、このW-SIM対応の端末は長野日本無線さんで作られている、ということですね。 ネットツーコムさんではWiPcom 端末も出してたし、なぜ、外の会社に出したんでしょう?と尋ねたら・・・
ネットツーコムさんは基本的にはソフトウェアの会社なんだそうです。WiPCom の印象が強くて、ハードウェア屋さんなのかなぁ、と、わたしが勝手に思いこんでいただけのようです
その、WiPCom を2年前からやっているおかげで、省電力の技術が蓄積されてきて、今のハードウェアに反映されているそうです。
で、WiPCom でもWindows 上での開発をしていて、非常にアプリケーションの塔載が容易であったことから、今回の端末もそのようにしたということです
そのようにして、常時待受が可能になるようなソフトウェアスタックを構築している、つまりソフトウェアの会社であるということなんですね。
今回は、2.5 / 3.5G の端末と、W-SIM の端末を展示していましたが、WiPCom も並売していくそうです。
で、ちょっとみると、HSPDA端末が計測器に直付けされてます。いったいこれはなに?と思ったら
こういう一般的な空間で電波を放射すると電波法違反になるので、このようにしていろいろな試験やデモを行なうときには空中線(いわゆるアンテナのことです)を同軸ケーブルで漏れないように計測器等に入力し、説明するしかないそうです。そういえば、技適証明とか、端末が動くようになってからも、いろいろな問題はあるんですねぇ。
全然関係ないですが、W-SIMの大きな優位点は技適証明かもしれませんねぇ。