Wireless Japan における XScale レポート

先日行われました Wiress Japan 2005 に参加された方から、XScale-freak.com 事務局に情報提供がありました。

口下手な方なので、文章もそっけないかもしれませんが、写真を非常に豊富に撮っていただけました。事務局のほうで厳選させていただくほどありました(重複もけっこうありました(^_^;。でもないよりすごくよかったです)

それでは、匿名希望氏のレポートでワイヤレスジャパン(7/13参加)の様子をごらん下さい

 

Wireless Japan レポート − Intel XScale を中心にワイヤレス方面も

あまり普段デスマス調で文章を書かないので見苦しい点がありましたらご勘弁ください。それから、言い回しもシンプルすぎると思われるかもしれませんが、あわせて御理解ください。

ワイヤレスジャパンを見にきたのは、ハードウェアの仕事に関係することもありますが、今回は WiMAX, UWB, ZigBee など個人的にも興味深いものが出展されていることも大きく関係しています。

そんな話をしていたら、管理人代理氏に XScale についてずいぶんと吹きこまれ、なかなか面白いCPU なんだね、なんて話になり、それじゃ、自分で確かめたくならないか?などと誘われてしまい、このようなレポートを書くことになりました。

まずは、インテルブースの前のナレコンさんの写真でスタートです。
管理人代理氏に強要されました。 (人のせいにしないでください・・・ほかの写真もありましたよ・・・)

 

大きく扱われているXScale

まず、インテルさんのブースに伺います。大きくXScale の文字が出ていますね。

 

ぐるっと回ってみても同様です。

 

さらに回りこんでも出ています。私も展示会は好きで、ときどき見にいきますが、IntelさんのブースでXScale という文字をこのように沢山見るのは初めてではないかと思います。
ちなみに、ここではクロスプラットフォームのビデオを流しておりました。多少調整中なところを撮ってしまいました。映像はその後拝見しました。

 

話題はVoIP

管理人代理氏推薦のSandGate-IIP です。残念ながら、通話はできませんでした。しかし、JVM やSkype 対応というのはすごいですね。一瞬、なぜSkype と考えてしまったが、マイク、スピーカが付いているWindows CE機として考えればよい、ということでしょうね。

 

デモをしていたらこうなっていたであろう、リファレンスデザインです。結構細かい機種指定がありますね。無線ルータはその機種である必然性は考えづらいですが、あれだけ XScale と書いてあるのなら、この記述もまた当然か、と思われます

 

PXAの性能と(本当になんでもはいっているアーキテクチャですね)、カメラ付携帯風ハンドヘルトを生かした応用例ということでストリーミングや、リッチコンテンツによる業務端末化も視野に入れているようです。製品化される際にはもうすこしスマートになるでしょうし、また、逆に大きくなってもかまわないと用途もあると思いますので、興味深い応用例になるかもしれません

 

モバイルIP電話はいいのですが、WiMAXが入っておりませんね。折角なので入れておいたほうがよかったのではないでしょうか

 

このように接続することにより、PDAなどから一般公衆網に電話をかける/受けることができる、ということです。

 

で、SandGate-IIPをネットツーコムのWiPComに換えるとこのようになるわけです。これについてはまた後で触れます

 

もちろんインテルさん以外でもVoIPをやっているところはあります。ネットワーク図の書き方などに特色があるというか、終端までキッチリ書くのは技術屋のクセでしょうか。個人的には好感が持てますが、一般人にはいかがでしょう。といっても、このような展示会に来るのは一般人のわけはないですね。

 

そういえば沖電気さんは音声認識なども随分昔からやってましたね。そのような技術開発をする中でVoIPに応用できるものも開発されてきたのでしょう。おや、ここでもSandGate-IIを使っております。

 

・・・GUIにはあまりこらない主義の様子です。なお、音声通話もさせてもらいました。帯域が全然違うのかもしれませんが、確かにいい音です。近くで話をしていると遅延が気にならない、とは言えませんが。音質はよかったです。

 

CPU製品と携帯電話への応用

何でもアリといっても過言ではない、PXAのチップに電話機能のサポートを付けたCPUとのことです。単体でSVGAの画像を動かしてしまうチップの兄弟分ですから、携帯(概ねQVGA?)のサポートなどは簡単なのでしょう。

 

そのうえ、開発ツールキットも完成しているようです。さりげなく展示してありますが、特殊な事業者向けですから、なかなかお高いのでしょうね。

 

つぎはPXA800Fというプロセッサの説明です。GSM/GPRS ということは、日本では使い道が無いということになってしまうのでしょうか。 UTMSのほうではWCDMAやEDGEなども触れられていたのとは対照的です

 

PXA800Fが用いられている実際の電話機です。見るからに、携帯プレーヤという感じですね。どちらにしろ携帯する運命にある携帯電話に音楽再生の機能を付けるのは、ファッション的な要素を除けば、わかりやすい方式であると考えます

 

そして、PDAなどにも多く使われ、先述のSandGateでも使われているPXA27xです。xのところには0〜2の数値が入りますが、その違いは、一緒にbonding されているフラッシュROMなどの違いということです。

 

ここからは、PXA27xの携帯になります。 わかりずらいですが、これはビデオプレーヤです。

 

ビデオのような感じでしたが、見た目にはゲームの3Dのようにも見えて微妙でした。蓋を閉めたとき、開いている穴がサブ液晶のかわりになるというのは面白い発想かもしれません

 

どう見てもWindowsCE.net の端末ですが、電話の端末も兼ねているようです。この上でSkype を動かすとどうなるのでしょうか。

 

これは強引なキーボードですね。(個人的にはキーボード派ではあるのだが)このキーボードを使いこなす自信はありません

 

これは、1〜2世代前のCPUですね。なるほど、以前より使われているという証拠なのでしょう。

 

PXA27x にはセキュリティモジュールというものが付いている製品があるそうです。セキュリティモジュールは全てのチップに載っているわけではなく、特定の型番のPXA27x にしか載ってないとのこと。
ちなみに「未チェックなだけでパターンはあるのでは?」と聞いたら、不正な操作をさせないために、その特定の型番の製品のものにしか載せてないとのこと。

 

2700Gはいわゆるグラフィックアクセラレータですね。低消費電力、高性能は、CPUだけでなく、このような周辺chipのサポートにも及ぶこととなるわけですね
しかし、SXVGAとは?SXGAなら知ってますが (SXVGAとは 1280x960 の解像度を指します。SXGAは1280x1024で5:4であり、VGAの4:3ではありません(事務局)。ちなみにメモリが高かったころの名残りです(当時、1280x960だとわずかにVRAMに無駄領域があり1024にすると発生しなかったのでオマケとばかりに押し込んだもの))

 

というわけで、塔載機種の展示です。しかし、折角なので外部モニタとスピーカに接続し、こんな小さなPDAで迫力の映像を!とかやっていただきたかった。

 

ワイヤレスジャパンですので

なぜこんなところに無線局免許状が・・・

 

なるほど、UWBの試験局をちゃんと申請したのですね。さすが大企業は違う。弊社なら・・・いや、なんでもありません。

 

というわけで、UWBで通信中です。これがPCカードの大きさになるのは一年後くらいでしょうか。コストの問題はあると思いますが。

 

またこんなところに無線局免許状が・・・

 

おまたせしました!WiMAXです。さすがというか、とりあえずワンチップ化したのはお見事です

 

当初はLast One Mile 的な利用法を想定しているようです。とはいえ、規格的には見通し距離であれば30マイル程度は通信できるようですが。その後、小型化を重ね、モバイルに対応していくという戦略ですね

 

しかし、試作品は大きい基板でゆったりと作っているようです。ジャンパ等をとばす必要性もあるでしょうし、しかたないでしょうがせめて上の高周波部分のように見える基板程度になっていただかないと厳しいでしょうね。

 

最後に、スペアナがありました。3.2GHzから4.7GHz あたりで一杯波が立っているのがWiMAXだそうです。800MHz, 1.9GHz, 2.4GHz にも鋭く立っているところがありますが、それは携帯やPHS, そして無線LANなどが混入したものとのことです

 

ウィルコムブースでは、W-SIMの試作品が展示してありました。小さいですね。そして、W-SIMカードを差すタイプの携帯電話機も展示してありました。
モックかと思ったのですが、動作しました。自分のPHSに掛けたらちゃんと着信しましたから。ちょっとびっくりです

 

鷹山ブースは・・・派手でしたが、技術屋向きの展示はありませんでしたね。でもWiMAXのサービスをやることには期待しましょう

 

VoIPじゃなくてSkype?

それでは、Net2Comの話に戻ります。上のほうでは、構内無線LANを利用したソリューションとなっておりましたが、こちらでは、PDAやPCともSkype でお話できるという説明です。

 

ThinkPad でSkype が立ちあがり、WipComと通信できるようです。

 

Skype-in するのかと思いきや、WiPComでもSkype が上がる・・・WindowsCE4.2だから当り前ですが、そういう仕組みですか。エッジのCFカードを差し、特定の(番号の振れる)無線LANが到達可能ならIP電話で、そうでなければPHSとして利用できるとのことですが、公衆無線スポットなどではSkypeで通信することもできる、という方式なのでしょうね

 

パンフは昔にも見たことがありますが、実物ははじめてです。正直、もっとショボいかと想像しておりましたが、なんというか、案外普通です。ちょっと見た目よりずっしりとしております。
質感もなかなかよかったと感じます

 

地上波デジタルも真近に

本当に実施するのだろうか、と懐疑的に感じる人もいるであろう地上波デジタルですが、完全実施まであと6年しかないので、それなりにハードウェアを作っているようです。PC用のカードなどで名前を見たことのあるエスケイネットのボードが出ておりました

 

一つ前のものは、PC/PDA向け、こちらは、組み込み機器向けのようです。このブロック図を見るとソフトウェアエンコードのようですね。今より解像度が高くなるのに、大丈夫なのでしょうか。現状で普通に再生できるならムーアの法則に期待ですね。

 

試作ボードに寄ってみました。CFをインターフェイスにしていますね。

 

おっと、ここでもSandGate-IIで再生です。映像は普通に写っていました。やっぱり綺麗ですね。

 

eMobile リリース直後

具体的なことは不明ながら、eMobile で XScale を活用というプレスリリースもありましたので、寄ってみました。全部モックでした。

ほとんど電話には見えません。メモリタイプの携帯プレイヤーですね。さらに言えば、インテルのクリスタルの飾りがなければXScale かどうかもわかりません。というか、この大きさの中には現状のPXA27x は入らないのではないかと。

 

こちらはデザイン優先タイプのモックですね

 

こちらは機能優先タイプ。どちらにも[Intel]と[Intel XScale Mobile Technology]のクリスタルがあるのですが、写真ではほとんど見えません

 

強引にアップにしてみました。ちょっと暗くて荒れてしまいました

 

Intel にも XScale にも関係ないけど

扱いとしてはシリアルなのでXScale でもハンドリングはできます。当たり前ですが。

 

本当に一円玉サイズ・・・。上で書いてあるボタン電池がCR2032だったら電池のほうが巨大に見えてしまうことになりますね。ちょっと面白かったので、最後にオマケで書いておきます。

 

さいごに

今回のWireless Japan はなかなか面白かったです。ただ、ギリギリのスケジュールでやっている会社が多いのか、初日の午後にいったのが悪いのか、意外と人のいないブースや、調整中のブースが多かった印象があります。

会場全般をみて思ったのは、今年はWiMAXの年だなあ、ということでした。あとはUWB。来年には両方とも実用的なユニットの展示が行われるだろうと思いました。よって、機会があればまた来年も来たいですね。

 

匿名希望さん、ありがとうございました。本当はもう少し、堅くシニカルな表現もありましたが、御本人の許可を得て、多少やわらかい表現にさせていただいたところもございます(笑)
ともあれ、写真たっぷりのレポート、ありがとうございます。今後共よろしくお願いいたします(事務局)